統計や機械学習に関するプログラミングではPython
やR
が用いられることが多いですが、近年Julia
も注目を集めています。そこで当シリーズではJulia
の基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJulia
における複素数の取り扱いについて取りまとめを行いました。
・Julia
入門
https://www.hello-statisticians.com/julia
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/
Contents
複素数の基本的な取り扱い
虚数単位の表現
Julia
における虚数単位の表現にあたってはim
を用います。im
は下記のように用いることができます。
z = 1 + 2im
println(z)
・実行結果
1 + 2im
複素数の基本演算
複素数の基本的な演算は下記のように行うことができます。
z1 = 1 + 2im
z2 = 2 - 3im
println(z1+z2)
println(z1-z2)
println(z1*z2)
・実行結果
3 - 1im
-1 + 5im
8 + 1im
複素数の乗算に関しては合わせてド・モアブルの定理なども抑えておくと良いと思います。
実部・虚部の取得
Julia
での複素数の取り扱いにあたっては下記のようにreal
やimag
を用いることで複素数の実部と虚部の取得を行うことができます。
z = 1 + 2im
println(real(z))
println(imag(z))
・実行結果
1
2
複素共役と絶対値の取り扱い
複素共役の取得
複素共役は下記のようにconj
を用いることで取得できます。
z = 1 + 2im
println(conj(z))
・実行結果
1 - 2im
絶対値の取得
複素数の絶対値はabs
を用いることで下記のように取得できます。
z = 1 + 2im
println(abs(z))
・実行結果
2.23606797749979
参考
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/