【Julia入門】Juliaの基本事項⑤ Juliaにおける複素数の取り扱い

統計や機械学習に関するプログラミングではPythonRが用いられることが多いですが、近年Juliaも注目を集めています。そこで当シリーズではJuliaの基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJuliaにおける複素数の取り扱いについて取りまとめを行いました。

Julia入門
https://www.hello-statisticians.com/julia

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/

複素数の基本的な取り扱い

虚数単位の表現

Juliaにおける虚数単位の表現にあたってはimを用います。imは下記のように用いることができます。

z = 1 + 2im
println(z)

・実行結果

1 + 2im

複素数の基本演算

複素数の基本的な演算は下記のように行うことができます。

z1 = 1 + 2im
z2 = 2 - 3im

println(z1+z2)
println(z1-z2)
println(z1*z2)

・実行結果

3 - 1im
-1 + 5im
8 + 1im

複素数の乗算に関しては合わせてド・モアブルの定理なども抑えておくと良いと思います。

実部・虚部の取得

Juliaでの複素数の取り扱いにあたっては下記のようにrealimagを用いることで複素数の実部と虚部の取得を行うことができます。

z = 1 + 2im
println(real(z))
println(imag(z))

・実行結果

1
2

複素共役と絶対値の取り扱い

複素共役の取得

複素共役は下記のようにconjを用いることで取得できます。

z = 1 + 2im
println(conj(z))

・実行結果

1 - 2im

絶対値の取得

複素数の絶対値はabsを用いることで下記のように取得できます。

z = 1 + 2im
println(abs(z))

・実行結果

2.23606797749979

参考

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/