【Julia入門】Juliaの基本事項⑥ 文字列・Unicode文字列

統計や機械学習に関するプログラミングではPythonRが用いられることが多いですが、近年Juliaも注目を集めています。そこで当シリーズではJuliaの基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJuliaにおける文字列の取り扱いについて取りまとめを行いました。

Julia入門
https://www.hello-statisticians.com/julia

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/

文字列

文字列の基本的な取り扱い

Juliaで文字列を取り扱うにあたっては下記のように""を用います。

s = "Hello Julia"
println(s)
println(typeof(s))

・実行結果

Hello Julia
String

上記のtypeof関数の出力により、文字列を取り扱う際の型はString型であることが確認できます。文字列の取り扱いにあたっては下記のようにインデックスを指定することで文字を取り出すこともできます。

s = "Hello Julia"
println(s[1])
println(typeof(s[1]))

・実行結果

H
Char

上記の出力結果より、文字を取り扱う際の型がChar型であることも確認できます。また、インデックスには数字だけでなく最後の文字を表すendや、1文字目〜5文字目までを表す1:5のような表現も用いることができます。

s = "Hello Julia"
println(s[end])
println(s[1:5])

・実行結果

a
Hello

文字列の連結

Juliaでは下記のようにstringを用いることで文字列の連結を行うことができます。

s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
s = string(s1, " ", s2)

println(s1)
println(s2)
println(s)

・実行結果

Hello
Julia
Hello Julia

文字列の連結にあたってはstringと同様に*演算子を用いることもできます。

s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
s = s1 * " " * s2)

println(s1)
println(s2)
println(s)

・実行結果

Hello
Julia
Hello Julia

文字列の補間

print文やprintln文の中で変数に格納された値を用いることを文字列の補間(string interpolation)と言います。たとえば下記を実行することで前項と同様なHello Juliaの出力を得ることができます。

s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
println("$s1 $s2")

・実行結果

Hello Julia

Unicode文字列

参考

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/