統計や機械学習に関するプログラミングではPython
やR
が用いられることが多いですが、近年Julia
も注目を集めています。そこで当シリーズではJulia
の基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJulia
における文字列の取り扱いについて取りまとめを行いました。
・Julia
入門
https://www.hello-statisticians.com/julia
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/
文字列
文字列の基本的な取り扱い
Julia
で文字列を取り扱うにあたっては下記のように""
を用います。
s = "Hello Julia"
println(s)
println(typeof(s))
・実行結果
Hello Julia
String
上記のtypeof
関数の出力により、文字列を取り扱う際の型はString
型であることが確認できます。文字列の取り扱いにあたっては下記のようにインデックスを指定することで文字を取り出すこともできます。
s = "Hello Julia"
println(s[1])
println(typeof(s[1]))
・実行結果
H
Char
上記の出力結果より、文字を取り扱う際の型がChar
型であることも確認できます。また、インデックスには数字だけでなく最後の文字を表すend
や、1
文字目〜5
文字目までを表す1:5
のような表現も用いることができます。
s = "Hello Julia"
println(s[end])
println(s[1:5])
・実行結果
a
Hello
文字列の連結
Julia
では下記のようにstring
を用いることで文字列の連結を行うことができます。
s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
s = string(s1, " ", s2)
println(s1)
println(s2)
println(s)
・実行結果
Hello
Julia
Hello Julia
文字列の連結にあたってはstring
と同様に*
演算子を用いることもできます。
s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
s = s1 * " " * s2)
println(s1)
println(s2)
println(s)
・実行結果
Hello
Julia
Hello Julia
文字列の補間
print
文やprintln
文の中で変数に格納された値を用いることを文字列の補間(string interpolation)と言います。たとえば下記を実行することで前項と同様なHello Julia
の出力を得ることができます。
s1 = "Hello"
s2 = "Julia"
println("$s1 $s2")
・実行結果
Hello Julia
Unicode文字列
参考
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/