【Julia入門】Juliaの基本事項① Juliaにおける変数の使い方

統計や機械学習に関するプログラミングではPythonRが用いられることが多いですが、近年Juliaも注目を集めています。そこで当シリーズではJuliaの基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJuliaにおける変数の使い方について取りまとめを行いました。

Julia入門
https://www.hello-statisticians.com/julia

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/

基本事項

print・println

Juliaの出力にあたってよく用いるのがprintprintln文です。どちらも出力を制御しますが、printが改行を含まないのに対し、printlnが改行を含むことに注意が必要です。下記のサンプルを実行すると理解しやすいです。

print("Hello World 1.")
println("Hello World 2.")
print("Hello World 3.")

・実行結果

Hello World 1.Hello World 2.
Hello World 3.

上記で得られるようにprintが改行を含まないのに対し、printlnが改行を含むことを抑えておくと良いです。

変数の数値の代入

変数への数値の代入にあたってはPythonなど多くの言語で用いられるように=を用いることで代入を行うことができます。

x = 1
y = 2.0

println(x)
println(y)

・実行結果

1
2.0

上記ではxには整数、yには小数を代入しましたが、それぞれ出力でも区別されていることも抑えておくと良いです。

Juliaの変数と数式

Juliaにおける乗算・累乗

Juliaでは変数の前に数値をつけると暗黙に掛け算が実行されます。たとえば$x=1$のとき$2x+1$は下記のように出力できます。

x = 1
println(2x+1)

・実行結果

3

上記では$2x+1$を計算するにあたって、2*xのように演算子を用いなくとも計算が行われたことに着目しておくと良いです。

また、累乗は下記のように^を用いて実行することができます。

x = 1
println(2(x-3)^2 - 3(x-2))

・実行結果

11

乗算と累乗についてはTeXの式表記に対応していることも合わせて抑えておくと良いかもしれません。

Juliaにおける三角関数

Juliaを用いて三角関数を表す場合、piを用いることで円周率の$\pi = 3.14 \cdots$を表すことができることを抑えておくと良いです。

theta = pi/4
println(theta)

・実行結果

0.7853981633974483

また、三角関数のcossinなどもそのまま用いることができることも抑えておくと良いと思います。

theta = pi/6
println(cos(theta))
println(sin(theta))

・実行結果

0.8660254037844387
0.49999999999999994

参考

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/