統計や機械学習に関するプログラミングではPython
やR
が用いられることが多いですが、近年Julia
も注目を集めています。そこで当シリーズではJulia
の基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJulia
のプリミティブ型と任意精度演算について取りまとめを行いました。
・Julia
入門
https://www.hello-statisticians.com/julia
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/
Contents
プリミティブ型
プリミティブ型
Julia
の標準のプリミティブ型は下記があります。
Int8 | UInt8 | Int16 | UInt16 | Int32 | UInt32 | Int64 |
UInt64 | Int128 | UInt128 | Bool | Float16 | Float32 | Float64 |
基本的な理解にあたってはInt
が符号付き整数型、UInt
が符号なし整数型、Float
が浮動小数点型を表し、それぞれ続く数字がビット数を表すと抑えておくと良いです。
typeof関数
Julia
の全ての値には型が存在し、下記のようにtypeof
関数を用いることで型の確認を行うことができます。
println(typeof(1))
println(typeof(0.5))
・実行結果
Int64
Float64
数値は基本的に上記のように整数を表すInt
型や浮動小数を表すFloat
型を元に表されますが、true
やfalse
のような値は下記で確認できるようにBool
型を元に表されます。
println(typeof(true))
println(typeof(false))
・実行結果
Bool
Bool
プレフィックス・サフィックス・任意精度演算
プレフィックス
サフィックス
任意精度演算
整数は基本的にInt8
型〜Int128
型で表されますが、下記で確認できるように桁の大きな場合はBigInt
型を用いて表されます。
x1 = 12345678901234567890123456789
x2 = 12345678901234567890123456789012345
x3 = 1234567890123456789012345678901234567890
println(typeof(x1))
println(typeof(x2))
println(typeof(x3))
・実行結果
Int128
Int128
BigInt
参考
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/