「統計検定$2$級 公式問題集 CBT対応版」の解答例を取りまとめるにあたって、当記事では「PART.$2$ 分野・項目別 問題・解説」のCategory.$3$「データ収集」の解答例を作成しました。解答例は「統計の森」オリジナルのコンテンツであり、統計検定の公式とは一切関係ないことにご注意ください。
解答例
Q.1
Ⅰ 母集団に対応する全ての搭乗客に対して無作為に$200$名抽出し調査を行ったので「単純無作為抽出法」である。
Ⅱ 母集団に対応する全ての搭乗客を「重複しないグループ」に分け、それぞれの層から無作為に標本抽出し調査を行ったので「層化抽出法」である。
Ⅲ 母集団に対応する全ての搭乗客に対し「重複のないグループ」に分け、グループ単位で無作為に抽出し調査を行ったので「集落抽出法」である。
上記より、正解は④である。
Q.2
標本に対し、何らかの「介入」を行うのが「実験研究」、「介入」を行わないのが「観察研究」である。
A 費用に関する調査であり、「介入」を行っていないので「観察研究」
B 被験者に対して治療法を適用する「介入」を行ったので「実験研究」
C 被験者に対して「介入」は行っていないので「観察研究」
よって④が正解である。
Q.3
Ⅰ 「無作為化」により制御できない要因を偶然誤差に転化できるので正しい。
Ⅱ 臨床試験では個体差があるので多くの被験者に対して調査が必要であり、多くの被験者に対する調査も「繰り返し」であると見なされるので正しくない。
Ⅲ 「局所管理」は実験条件をできる限り均一に保つように管理されたブロックに実験を分けることを意味するので正しくない。
上記より。正解は①である。
Q.4
標本調査の際の「標本誤差」は「標本の取り方によって偶然に生じる誤差」であり、「非標本誤差」は「誤回答や未回答などに起因する誤差」である。①が標本の取り方に起因する誤差であるので、①が正解である。
参考
・【統計検定$2$級対応】統計学入門まとめ
https://www.hello-statisticians.com/stat_basic