【Julia入門】Juliaのコレクション② リスト型オブジェクト

統計や機械学習に関するプログラミングではPythonRが用いられることが多いですが、近年Juliaも注目を集めています。そこで当シリーズではJuliaの基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJuliaのリスト型オブジェクトについて取りまとめを行いました。

Julia入門
https://www.hello-statisticians.com/julia

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/

リスト

リストの生成

リストは下記のように[]の中に数字を区切って要素を配置することで定義できます。

list = [1, 2]
println(list)

・実行結果

[1, 2]

また、下記のように要素がないリストを定義することも可能です。

list = []
println(list)

・実行結果

Any[]

リストの要素の追加と削除

リストにの末尾に要素を加えるときは下記のようにpush!、取り出す場合はpop!を用いれば良いです。

list1 = [1, 2]
println(list1)

push!(list1, 3)
println(list1)

pop!(list1)
println(list1)

・実行結果

[1, 2]
[1, 2, 3]
[1, 2]

push!pop!はどちらもリストの末尾への操作ですが、pushfirst!popfirst!を用いることで先頭への操作が可能です。

list1 = [1, 2]
println(list1)

pushfirst!(list1, 3)
println(list1)

popfirst!(list1)
println(list1)

・実行結果

[1, 2]
[3, 1, 2]
[1, 2]

また、i番目に要素を挿入する場合はinsert!i番目の要素を削除する場合はdeleteat!を実行すれば良いです。

list2 = [1, 2]
println(list2)

insert!(list2, 2, 5)
println(list2)

deleteat!(list2, 1)
println(list2)

・実行結果

[1, 2]
[1, 5, 2]
[5, 2]

参考

Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/