統計や機械学習に関するプログラミングではPython
やR
が用いられることが多いですが、近年Julia
も注目を集めています。そこで当シリーズではJulia
の基本構文からライブラリの用い方などについて取りまとめます。当記事ではJulia
のリスト型オブジェクトについて取りまとめを行いました。
・Julia
入門
https://www.hello-statisticians.com/julia
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/
リスト
リストの生成
リストは下記のように[]
の中に数字を区切って要素を配置することで定義できます。
list = [1, 2]
println(list)
・実行結果
[1, 2]
また、下記のように要素がないリストを定義することも可能です。
list = []
println(list)
・実行結果
Any[]
リストの要素の追加と削除
リストにの末尾に要素を加えるときは下記のようにpush!
、取り出す場合はpop!
を用いれば良いです。
list1 = [1, 2]
println(list1)
push!(list1, 3)
println(list1)
pop!(list1)
println(list1)
・実行結果
[1, 2]
[1, 2, 3]
[1, 2]
push!
やpop!
はどちらもリストの末尾への操作ですが、pushfirst!
やpopfirst!
を用いることで先頭への操作が可能です。
list1 = [1, 2]
println(list1)
pushfirst!(list1, 3)
println(list1)
popfirst!(list1)
println(list1)
・実行結果
[1, 2]
[3, 1, 2]
[1, 2]
また、i
番目に要素を挿入する場合はinsert!
、i
番目の要素を削除する場合はdeleteat!
を実行すれば良いです。
list2 = [1, 2]
println(list2)
insert!(list2, 2, 5)
println(list2)
deleteat!(list2, 1)
println(list2)
・実行結果
[1, 2]
[1, 5, 2]
[5, 2]
参考
・Julia 1.8 Documentation
https://docs.julialang.org/en/v1/