過去問題
過去問題は統計検定公式が問題と解答例を公開しています。こちらを参照してください。
解答
[1] 解答
$\boxed{ \ \mathsf{10}\ }$ : ④
(ア) $V(\bar{X})$において,$n = N/2$として,計算すると,
\[
V(\bar{X}) = \dfrac{N-N/2}{N-1}\dfrac{1}{N/2}\sigma^2 = \dfrac{1}{N-1}\sigma^2
\]
となり母集団の大きさ$N$に依存するので誤り.
(イ) 母集団を無限母集団とみなした場合の標本平均の分散は$\dfrac{\sigma^2}{n}$ である.$n\geq 1$とすると,$\dfrac{N-n}{N-1} \leq 1$ であるから,$V(\bar{X}) \leq \dfrac{\sigma^2}{n}$となり,正しい.
(ウ) 有限母集団からの復元単純無作為抽出による,標本平均の分散も$\dfrac{\sigma^2}{n}$ であるから正しい.
[2] 解答
$\boxed{ \ \mathsf{11}\ }$ : ①
$V_1$ は,$N=7270$,$n=800$,$\sigma^2=500$ として,$V(\bar{X})$ を計算すればよい.
\[
V_1 = \dfrac{7270-800}{7270-1}\dfrac{1}{800}500 = 0.556
\]
$V_2$ は,無限母集団と見なした場合なので,
\[
V_2 = \dfrac{500}{800} = 0.625
\]
$V(\bar{X})$の導出については「標本平均の分散に対して有限修正(finite correction)を行う際の修正項の導出」の記事を参照.