統計検定準1級 問題解説 ~2017年6月実施 選択問題及び部分記述問題 問12~

過去問題

過去問題は統計検定公式が問題と解答例を公開しています。こちらを参照してください。

解答

[1] 解答

$\boxed{ \ \mathsf{18}\ }$ : ②

問題の表から,$\bar{X}=6.2$のとき,$P(\overline{X^*} < 6.2) = \dfrac{4}{10} = 0.4$である.
($\overline{X^*}=5.1,5.2,6.0,5.3$の$4$つのブートストラップ平均値が該当する)

[2] 解答

$\boxed{ \ \mathsf{19}\ }$ : ④

与えられた分布の下側$5\%$点を$\alpha$,上側$5\%$点を$\beta$として,$\mu$の$90\%$信頼区間を$(\alpha, \beta)$とする.サンプルサイズは$10^3$であるから,$\alpha$は累積度数が$50$の点,$\beta$は累積度数が$950$の点である.

与えられた分布から

   \[
       P(\overline{X^*} \leq 4) =\dfrac{17}{1000}
   \]

   \[
       P(\overline{X^*} \leq 4.5) =\dfrac{57}{1000}
   \]

   であるから,$\alpha \in (4,4.5)$がわかる.同様に,

   \[
       P(\overline{X^*} \leq 8) =\dfrac{918}{1000}
   \]

   \[
       P(\overline{X^*} \leq 8.5) =\dfrac{976}{1000}
   \]

   であるから,$\beta \in (8, 8.5)$である.この条件を満たす選択肢は$(4.24, 8.25)$である.

参考

ブートストラップ法については、具体的に実装を通してイメージするとわかりやすい。下記ページなどを参考にするとよい。

Ch.3 「2次元のデータ」の章末問題の解答例 〜基礎統計学Ⅰ 統計学入門(東京大学出版会)〜