統計検定準1級 問題解説 ~2016年6月実施 選択問題及び部分記述問題 問6~

過去問

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解説

[1] 解答

$\boxed{\mathsf{6}}$ : $①$

データの個数を $n$ ,説明変数の個数を $p$ とすると,自由度調整済み決定係数 $\bar{R^2}$ は,
$\bar{R^2} = 1-\dfrac{n-1}{n-p-1}(1-R^2)$ と表されるので, $\bar{R^2} = 1-\dfrac{21-1}{21-1-1}(1-0.0372) = -0.01347$
となる.

[2] 解答

$\boxed{\mathsf{7}}$ : $⑤$

ダービン・ワトソン統計量 $DW$ と自己相関係数 $\hat{\rho}$ には,$DW \approx 2(1-\hat{\rho})$ の関係がある.いま,$DW = 2.98$ より,$\rho \approx -0.49$ .
このことから,強い負の相関があることがわかる.(強い)負の相関があるとき残差は上下に(激しく)動く.(なぜなら,$1$ つ前が大きいときにはその次のときは小さくなり,逆に1つ前が小さいときは次のときに大きくなる)

したがって,⑤である.